世にも奇妙なハイパーモバイルメニスカスの話

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2025年2月頭から、フリーランスになって初めて長期休業を行なった。

ブログには「諸事情」と書いたけど、何となくわかっていたお客様もいたようで、実際には入院していたのだ。

2月3日に入院して、2月4日に手術して、2月19日に退院した。

何の手術かといえば「外半月板縫合術」。

私は身長が高く(166cm)、髪型もベリーショートだし、無駄に手足も長いし、体格もがっちりしているので、入院先でも「バスケの選手ですか?」や「バレーボールやってるんですか?」と、言われたけど、超ド級のインドア派なので、スポーツはまったくやってない。

なのに外半月板を損傷していたのだ。

なんで外半月板を損傷したのかといえば、私の関節が人よりも異常に緩いのと、外半月板が異常に可動しすぎるのとで、自分の膝の関節に外半月板が挟まってしまい、膝がロックされ、膝のロックを解除するために、自力で無理やり半月板を関節から抜く度に、半月板を損傷してしまう「ハイパーモバイルメニスカス(異常可動性半月板)」という病態が原因だった。

実は10年前から左膝が何だかグラグラするので、整形外科に診察に行ったんだけど、「ハイパーモバイルメニスカス」という診断が下せるドクターが少なく、誤診されたために、10年間膝のロックと自力のロック解除を繰り返し、膝の状態が悪化?したみたい。

2024年8月にまた膝がロックしたので、自力でロックを解除したんだけど、次の日から痛みが出てきたので、整形外科でレントゲンだけ撮ってもらおうとしたら「前十字靭帯が断裂してます」とドクターから言われた。

「MRIを撮ったほうがいい」と言われ、MRIをわざわざ撮影したにも関わらず、撮影したMRIを見ずにその病院の院長が「前十字靭帯が断裂してますね。手術したほうがいいので紹介状書きます。」と言った。

さすがに私も16年間医療機器メーカーで働いてたから、MRI見ずに診断を下すドクターの話は信じられない。

前職の伝手を辿って、日本でも有数の膝関節専門のドクターを紹介してもらい、診察してもらったら「今までの診断は全部誤診です。MRIを見ても前十字靭帯は断裂してません。ハイパーモバイルメニスカスです。」と、初めて正しい診断をしてもらえた。

良いドクターを紹介してもらえてマジで良かった。

ハイパーモバイルメニスカスの場合、MRIを見ても半月板が損傷してるのがわからないので、誤診されるケースが多く、そのまま放置される患者さんも多いらしい。

私の場合は、運よくスポーツ整形外科専門のドクターに診察してもらえたので、正しい診断をしてもらえた。

手術してから2週間ほどしか経ったいないし、無理やり退院したので、今でも左足に体重はほぼかけられないし、膝も90度しか曲げられないし、松葉杖での歩行しかできないので、家の中での移動はキャスター付きの椅子で行っている。

めちゃくちゃ不便だけど、ずっと何もしないで入院しているのが私の性に合わないので、無理を言って退院させてもらった。

私がまだサラリーマンだったら、4週間は入院してたと思うけど、個人事業主だから入院もオチオチしてられないんだよね。

退院した理由は他にもあるけど、ここには書きませんし、書けません。

というのが、2月に仕事をお休みした理由です。

入院してビックリしたのが、酔っ払って、コケて、足を骨折または膝の靱帯を断裂して、救急で運ばれてくる人がめちゃくちゃ多いということ。

それも、40代後半や50代の男性が多いので、無理が効かなくなる年齢になると、コケると関節が硬い人は骨が折れるし、関節が緩い人は靱帯断裂するんですよ。

皆さん、足を怪我すると本当に後が大変なので、くれぐれも無理しないようにしましょうね。