落ちるところまで落ちれば後は浮上するだけ【ソードの10】

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ソードの10

ソードの10:小アルカナ

横たわっている人に、剣(ソード)が容赦なくグサグサと刺さっているこのカード。とっても痛そうというか、剣が刺さっている人がすでに絶命しているのがよくわかる。

苦しみ抜いている時に出てくるカード。もしくは、自分で自分を攻め抜いている時に出てくることもある。

少し前に占った人の過去に、このカードの逆位置が出たことがあった。そのため「あなたは一回死んでます。ですがその苦しみは終わり、今はやっと光が見えてきて、先に進める状態になっていますよ。」と私が言うと「その通りです!過去に病気で死にかけたのですが、やっと自分のやりたいことができるようになってきました。」と言われた。

悪いことが起きそうなカードに見えるけど、散々辛い思いをしている人には「もう少しで終わるよ」と、終わりを告げるカードでもある。そして、辛い思いが終わった人には「やっと次に進めるよ」と、明るい兆しを告げてくれるカードでもある。

自分を責めている人にも出やすい。「私が悪いんだ!」と、無闇に自分を責める人もいるけど、そんな人にも出ます。

自分を責めても始まらないので、責めることをやめて前向きに考えれば、剣が1本ずつ抜けていって自由になれることもある。

このカードが出ると「あー、この人は辛いんだな。。」というのが、占い師ならわかります。

でも、人間落ちるところまで落ちれば後は浮上するしかない。落ちる前は怖いけど、落ちてしまえば怖さもなくなる。

辛いことや悲しいことなどの不幸な出来事は、次の段階へ進むために必要な出来事であることがほとんど。なので、ソードの10や塔のカード、死神のカードが出ても悪いことはない。むしろ、喜んでも良いかも。

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私は自分を占って、ソードの10が出たことはまだないかな。落ちるとこまでまだ落ちてないのかしら。先が思いやられるわ。