マーケティングって何気なく使っていますが、実際に「マーケティングって何?」と聞かれた時になんて答えればいいのか戸惑いませんか?
私は戸惑いました。
頭の中ではなんとなく理解しているつもりでも、いざ人に説明するとなると言葉となってはなかなか出てこないのです。
そこから「マーケティングってなんだろう?」と考えて、自分なり調べてわかりやすく解説してみることにしました。
これからマーケティングに関わる方は難しい本やセミナーに行って勉強する前に、このサイトをご一読していただけるときっとその後に勉強したことが、すんなりと入ってくると思います。
一緒にマーケティングについて勉強していきましょう!
マーケティングとは?
マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
ウィキペディア(Wikipedia)「マーケティング」より引用
上記の内容がマーケティングの一般的な認識となります。
少し勉強したことがある方にはなんとなく理解できますよね。
より深く知るために以下の質問に自分になり答えてみてください。
質問1:
私たちが何かを売りたいと思った時に、一体誰がその商品を購入するのでしょうか?
よく考えてみてください。
回答1:
その商品を買いたいと思った人。ですよね。
「こんな商品欲しかった!」と思うから人は買うのです。
質問2:
その商品を買いたいと思った人は、どうしてその商品を購入しようと思ったのでしょうか?
こちらもよく考えてみてください。
回答2:
買いたい人の欲求を満たしてくれる商品だから。ですよね。
「この機能が付いてる商品が欲しかったんだよね!」と思ったから決めたのです。
質問3:
買いたい人の欲求を満たしてくれる商品とはどんな商品なのでしょうか?
少し難しいですが考えてみましょう。
回答3:
買いたい人が困っていること、不便に思っていることを解消してくれる、または今よりもっと良い状態にしてくれる価値を提供してくれる商品だから。です。
「これさえあれば自分はもっといい生活ができる!」と思ったからお金を払って、自分の未来を良くするために人は商品を購入するのです。
マーケティングとは、この1〜3の流れを逆に辿っていくことです。
- 人が困っていること悩んでいることを見つけ出す。
- どのようにすればその人の悩みが解決できるのかを考える。
- 困っている人や悩んでいる人がより良い状態になるような商品やサービスを開発する。
かなり大まかに書いていますが、困っている人達の悩みを集めて、悩みを解決する商品を開発し、困っている人達に届ける手段を見つけて、より多くの人の悩みを解決する商品を販売するということが、マーケティングの基本となります。
ニーズとは?
質問3の回答は
買いたい人が困っていること、不便に思っていることを解消してくれる、または今よりもっと良い状態にしてくれる価値を提供してくれる商品だから。
でしたが、それが商品を購入した人のニーズ(欲求)となるわけです。
つまりニーズとは、
今の状態の自分よりも、もっと良い生活やもっと良い未来をもたらしてくれる状態を欲する気持ちのことを表しています。
ニーズとは人の気持ちの中にある欲求なので、人の数だけ無数にあります。
人の欲求=ニーズを全部解明するのはほぼ不可能なので、自分が提供したい商品やサービスについてのニーズだけを解明していくことで、自分の商品がどんな人に提供できるのかがわかってきます。
ターゲットとは?
ニーズを知る前に、やらなければならないことがあります。
自分の商品やサービスを提供したい人はどんな人であるのかを決める必要があります。
自分の商品やサービスを使う人は、年齢は何歳ぐらいなのか。
結婚しているのか、独身なのか。
家族と一緒に住んでいるのか、それとも一人で住んでいるのか。
会社で働いているのか、フリーランスなのか。
など。。
どんな生活を送っている人が自分の商品やサービスを欲しいと思っているのかを考えていきます。
一度は聞いたことがあるかも知れませんが、これがターゲット設定になります。
年代、男女、既婚未婚、職業、年収などのスペックで自分の商品やサービスを提供したい人を絞り込んでいく作業です。
ターゲットを設定する、またはターゲッティングとも言います。
先ほども書きましたが、ニーズとは人の気持ちですので人の数だけ無数にあります。
その中から自分に合ったニーズを引き出すのは至難の技です。
よりニーズを明確にするためには、自分の商品が欲しいと思いそうな人を想像して絞っていく作業が必要になります。
ペルソナとは?
ターゲットの設定はその人の表面的な仕様(年代、男女、既婚未婚、職業、年収など)に基づいて設定されますが、ここまで順番に読んでいる方はわかると思いますが、人の表面的な仕様だけでは本当のニーズは見えてきません。
そこで必要になってくるのは、自分の商品やサービスを提供したい人のより深い気持ちを設定する作業になります。
自分の商品やサービスを使う人はどんなことで困っていたり、不便だと感じていたり、不満に思っているのか。
それらをできるだけ明確にするために、身近にいる人でターゲットに近い人物から話を聞いたり、アンケートを取ったりして生の情報を集めていきます。
できるだけ一人のリアルな人物を設定していきます。
どこに住んで、どの地域で働き、どのような趣味を持ち、どのような人達と遊んでいるのか。
その人の性格や家族構成、過去の出来事や病気があるのかどうか。
どんな手段を使って通勤しているのか、休日はどのような地域で何をしているのか。
など、より細かい架空の人物を設定します。
これがペルソナ設定になります。
このペルソナは自分の商品やサービスのニーズにぴったりと合っているなら、自分の身近にいる人物に設定しても大丈夫です。
その人からできる限り、何で困っているのか、何が不便だと感じるのかを詳しく聞き取り、よりリアルなニーズを引き出していきます。
あなたへのワーク
では、このページでのあなたへのワークです。
あなたがこれから提供しようとしている商品やサービスは購入する人の視点で考えられていますか?
どんな悩みを持っている人に自分の商品やサービスを提供したいですか?
その人の悩みをできるだけ考えて書き出してみましょう。
最低でも10個は考えてみてください。
例:起業したいけど相談する相手がいなくて困っている。
では、その悩みはあなたの商品やサービスを使って
どのような方法で解決できますか?
あなたはどのような方法でその悩みを解決できるでしょう。
こらちも10個考えてみましょう。
例:マンツーマンで起業前から継続的にサポートする。
その人はあなたの商品やサービスを利用してどんなより良い未来を手にしますか?
あなたの商品やサービスを利用した人はどんな未来を手にするでしょうか。
こちらも10個考えてみましょう。
例:一人で何もわからず不安しかなかったが、相談しながら自分らしい形で起業することができた。
まとめ
マーケティングを少しでも理解できたでしょうか?
本格的に勉強すると上記だけではないですが、基本中の基本は押さえられると思います。
マーケティングで一番重要なのは、顧客のニーズを知ることと顧客にとってのより良い未来の状態を提供する商品やサービスを開発することです。
商品を購入する人の視点で商品や売り方を考えることをマーケティング志向と呼びます。
それとは別に自分の商品やサービスをどのように売るのか、自分の商品ありきで考えることをプロダクト志向と呼びます。
まだまだプロダクト志向の会社も多いですが、これからはもっと購入する人の視点にたったマーケティング志向の製品がどんどんと出てくると思います。
そして、商品やサービスはもっと細分化され、自分にピッタリ合う商品やサービスがたくさん出てくるのではないでしょうか。
一人ではニーズを見つけるのが難しい、どんなサービスや商品を提供すれば購入する人により良い未来の状態を提供できるかがわからない場合は、いつでもご相談ください。