「『ナフサが供給されなくなり、印刷会社がバタバタと倒産し、その影響でDTPデザイナーは仕事を失う』という投稿をSNSで見たのですが、本当でしょうか?」と30代前半の女性に質問された。
この話を聞いて「SNSって瞬間的な宗教なんじゃないか」と思った。
人は現実から逃避したい場合や向き合いたくない問題がある場合、何かを信じようとする。
宗教は絶対的な神がいたりして、その神を信じていれば救われるため、心の安定を得られたりする。
SNSも似たような側面があって、例え自分にとって悪い情報であっても「その情報があるから、先々のことを考えなくて済むようになる」から、信じてしまうのだ。
印刷会社が倒産 → DTPデザイナーは仕事がなくなる → 結果としてデザイナーとして就活しなくて良くなる
という感じで、デザイナーとしての就活が不安で仕方ないし、デザイナーとして仕事ができるかどうかもわからないから、それらの不安をひっくるめて考えなくさせてくれるSNSの投稿を信じておけば、心の安定が得られる訳です。
普通に考えて、全部の印刷会社が倒産するまでナフサの供給がなくなれば、印刷会社よりももっと影響が出るのは、日常生活だ。
印刷会社だけでなく、ほぼすべての企業が倒産し、スーパーも営業できなくなるし、日用品も買えなくなる。もちろん、宅配なんて絶対に無理になる。
日本国民の生死に関わることだから、それまで政府が国民生活を放ったらかしにしておくとは到底思えない。日本沈没ですよ。
それなのに、「印刷会社が倒産して、DTPデザイナーの仕事がなくなる」ことしか考えられないのは、どう考えても、「自分の都合の良い部分だけを信じたいから信じているだけ」だとしか考えられない。
SNSが瞬間的な宗教だと思うのは、その信心が永続的ではなく、自分にとって都合の良い別の情報が出現すれば、信じていた情報を捨て、瞬時にそちらを信じてしまうので「瞬間的」だということ。
現代人は無信心な人が多いように見えるだけで、実際には信心深い人が結構いるんじゃないかと思う。
ただ、自分の都合だけで信じる対象が変わることが問題。
SNSは真実と嘘が混じり合いすぎていて、結局は自分の都合の良い情報しか見せてもらえないから、推しのSNS投稿だけを見ることをお勧めしたい。そのほうが絶対に幸せな気持ちになれる。
私も諏訪部順一さんのXとインスタばっかり見ています。
