ノンデリという言葉を初めて知った話

「あの男性、ノンデリっぽいので嫌です。」と30代前半の女性数人から聞いて、「はっ?」となった。

ノンデリの意味が私にはわからなかったのだ。

40代の女性から「ノンデリカシーの略ですよ」と教えてもらい、初めてノンデリなる言葉を知った。

ノンデリは、ノンデリカシーの略で、相手の気持ちや立場に対する「配慮」が欠けており、無神経な言葉で相手を不快にさせたり傷つけたりすることらしい。

確かに「ノンデリっぽい」と女性から言われていた男性を観察すると、年齢のせいもあるだろうけど、いかにもデリカシーのない発言をしそうな男性だった。

高齢男性特有の「俺には知らないことはない」的な感じを漂わせていて、知らないことを正直に「知らないから教えて」とは言わず、「昔はそうじゃなかった」とか「今のやり方はわかりにくい」と否定から入る感じのタイプ。

女性に「まだ結婚してないの?」とか「言い訳をするな、努力しろ」とか言いそうだなと私も思った。

けど、ある程度の年齢を超えた男性にデリカシーを求めても、理解できるとは思えない。

最近は特に「昔は許されていたけど、今の時代は許されない」ことが増えてきて、昔の時代を是として生きてきた人、特に男性は生きにくいだろうなと思う。

時代によって「是(正しいと認められていること)」は変わり、その是を信じて数十年生きてきた人に、今さら「それって是じゃなくて非(正しいと認められていないこと)ですよ」と言ったところで、飲み込めないだろう。

飲み込めないから、表面的に「そんなモノなのか」と思い、日々を過ごしていると、結局は若者から「ノンデリジジイ」や「ノンデリババア」呼ばわりされるのだ。

昔の世の中は良くなかったけど、決して今の世も良くないように思える。

うつなどの精神障害にかかる人は年々増加していて、ノンデリジジイやノンデリババアが減り、デリカシーを持って接している人が増えても、心を病む人が一向に減らず増えている。

企業もホワイト企業が増え、定時で帰れたり、過剰な仕事を与えない方向になっても、それはそれで病む。

結局のところ、時代の流れによって「是が非」は変わっても、生きやすくなっている印象がない。

ノンデリジジイもノンデリババアも生きにくいけど、ノンデリを避けている人が悠々と生きているのかといえば、そんな人さえ生きにくそうにしている。

これは何でなのか私にはわからないけど、「誰にとっても生きやすい世の中ってきっとないんだろうな」というのが今の所の結論です。

「きっと私もノンデリババアなんだろうな」と思う、50代女性の最近の学びでした。