デザイナーという職業柄、クライアントや製品担当者に質問することが多かったのですが、私の場合、クライアントの担当者は、ほぼ男性でした。
質問した際、男性はかなり親切に答えてくれます。
私としては「こんな初歩的な質問して大丈夫かな」という不安はありますが、相手が嫌な顔をせず、わかりやすく説明してくれると安心し、やる気も出ます。
そんな私ですが、わからないことを質問した際「そんなこともわからないの?」的に鼻で笑われたことが何度かあります。
この鼻で笑うという行為には、裏の感情が存在します。
質問してきた相手に、自分の知識を超えられたくない気持ちがあるのです。
自分を超えられたくないから、質問してもちゃんとした説明をしない、または相手の知らない専門用語でまくし立ててきます。
相手が理解できないようにわざと説明する人がいるのです。
この手のタイプは講師業をやっている人に多いです。先生と呼ばれるぐらいなので知識はあります。ですが、知識があるからといって人間の器が大きい訳ではありません。
特に核心をつくような質問をすると「ムッ」とした顔になります。表情が引きつっている人もいました。
自分が教えているにも関わらず、自分の教えている生徒が自分を超えていくのが嫌でたまらないのです。
こういう講師を見るたびに「人に教えるのは向いてないな」と思います。教えることで生徒が自分を超えるのは喜ばしいことだと思えないなら、講師ではなく研究者になればいいのです。
ですが、研究者だと人に教える優越感を味わうことができません。こういう人は虚栄心が強く、人に認められたい気持ちも強いです。そのため「先生」と呼ばれる講師業になる人が多いのです。
虚栄心が強く、嫉妬深い講師に当たった場合、私はその講座や教室をできるだけ早い段階で辞めるようにしています。
辞められない場合は、質問することをやめます。わからないことは自分で調べ、できるだけその講師には近づかないようにしています。
性格が悪い人とはなるべく距離を置いたほうが、精神が健全に保てるからです。
質問した時に嫌な顔をする人は、確実に人間の器が小さい人です。そんな人に教えてもらってもロクなことはありません。
もし、あなたが質問して、嫌な顔をされたら「器の小さい人間なんだ」と思って、相手に期待するのはやめましょう。そしてできるだけ早くその人との関係は切りましょう。
教えてくれる人は世の中にたくさんいます。もっと器の大きい人を探してください。そのほうが人生を楽しく過ごせますよ。