以前、noteで「好きを仕事にするということ」という記事を書いたことがある。その記事を書き直してみた。
関連記事→ 好きを仕事にするということ
私はやりたいことがあると、とりあえず仕事にしてしまう。私の職歴は以下だ。
- 接客販売員(大学時代に1店舗任されて一人で仕切ってた)
- 弁護士秘書
- 営業
- イラスト作家(全国販売3回された)
- イラストレーター(ダウンロード数1位になった)
- DTPデザイナー
- Webデザイナー
- フリーランスのデザイナー
- タロット占い師
私の職歴を通して「やりたいこと」や「好きなこと」を仕事にするのは、いかに難しいかという解説をしている。
「やりたいことや好きなことを仕事にしよう」と、最近よく言われているけど、これは本当に難しい。
そもそも「やりたいこと」や「好きなこと」がある人のほうが珍しい。それがわかっているなら誰も苦労しない。
まず「やりたいこと」を見つけることが大変だ。見つかればラッキーで、見つからずに死んでいく人のほうが多い。
「やりたいこと」が見つかっても、それで収入を得ることはもっと難しい。人からお金をいただくことは、本当に大変なのだ。
「やりたい」や「好き」だけで仕事が成り立つと思っている人が多い。けど、それは絶対にない。
お金を払ってもらうには、プロとしての実績や経験が必ず必要になる。そのため、安易に「やりたい」や「好き」だけで起業するのはやめたほうがいい。
やりたいことが見つかって、それを仕事にできたらラッキーだし、それで生活できる収入が入ればもっとラッキー。でも、それは本当に一握りの人にしかできない。
ほとんどの人は、やりたくない仕事や好きでもない仕事をやって生活している。それが悪いのかというと全然悪くない。
私の場合、DTPデザイナーにはなりたかったけど、医療機器メーカーの内勤デザイナーになりたいとは思ってなかった。仕事だからやっていたら、いつの間にかそれで生活ができるようになっていた。18年もデザイナーをやっていたおかげで、今でも仕事が入ってくる。
仕事だからやっていたら、いつの間にか技術が身に付いて、それが「得意なこと」になっていた。というのが一番多いし、理想じゃないかと思う。
その「得意なこと」を活かして、起業すると今までの信用もあるし、実績もあるからお客様が来てくれる。それが一番真っ当。
そのため、「やりたいこと」や「好きなこと」を見つけるよりも、「得意なこと」を自分で作ることが大事。
最近、デザインの仕事が増えてきた。特に企業案件の場合、私には「目をつぶっていてもできる仕事」だ。結局はそれが一番お金になる。それが私にとって一番得意なことだから。
でも、その仕事がやりたいかというと、やりたくない。だから「やりたいこと」を仕事にすることは難しいのだ。
「やりたいこと」なんてそうそう見つからないし、見つかったとしても「やりたい」と思い込んでいるだけの場合がほとんど。だから、もしあなたが「やりたいこと」が見つかっていなくて悩んでいても大丈夫。見つかる人のほうが少数だから。
ただ、「やりたいこと=得意なこと」が一致する人は最強だと思う。それを仕事にしている人は、どこいっても成功しそう。