「アレよ、アレ。」
「あー、アレのことね。」
と、40代以上の女性が集まれは、ほぼ会話はアレだけで成立する。
もう、固有名詞を覚えていられない。でも、ひとこと「アレ」と言えば、周りにいる女性はほぼわかってくれる。便利だ。
便利だから「アレ」が何なのか、余計に思い出さなくなる。「アレが、アレで、アレなのよ!」と一人の女性が言い出せば、他の女性は「わかるー!」と共感してくれる。
もうほとんどテレパシーじゃないかと思う。40代以上の女性同士にはテレパシー能力が備わっているのだ。
男性に「アレよ。」と言ったところで、「アレって何だよ。」と聞き返される。そういうのが、男性は面倒臭いなと思う。
その一方で、男性は付き合っている女性や奥さんに、気持ちを伝えなくてもわかってもらえていると思ってる。だから良く彼女や奥さんとケンカになる。最悪、別れたり離婚に発展する。
女性の「アレ。」が男性に通じない時点で、男性も女性も言葉を介さないとわかり合えないと気付くべきなのかも。
気持ちは通じないから、言葉がある訳で、言葉があっても正確には伝わらない。そう考えると、男性と女性は同じ人間でも別の生き物なのかもと思う。
数年前に、イベントでタロットの対面鑑定をした際、70歳主婦の方から「主人とは50年連れ添ったけど、何も言わないから何考えてるのかわからない。」と相談されたことがある。
これを聞いて思ったのは、50年連れ添っても、喋らないと気持ちはわからないし伝わらないということ。
何歳になっても、どれだけ一緒にいても、テレパシー能力は付かないのだ。
だから、面倒臭いけど男性が女性に、女性が男性に、何かを伝えたい場合は必ず共通言語を使って話をしよう。
男女ともに思ってることを言葉にしない人が多いから、男女間のトラブルは減らないよねー。