私も50代になり、40代よりもしがらみが少なくなり、生きやすくなったとは思う。
でも、50代になってよく分かったのは、日本では50歳を超えた女性は「女性」としてみなされないということ。
要するに、女性としては賞味期限切れだと思われている。
20代半ばぐらいの女性と話をしていると「30歳になったらもうババアになるので、女としての人生終わってるんですよ!」と、言われることがあり、それを50歳を超えた私に躊躇なく話すので、「私ってすでに女性じゃないと思われてるんだろうな」と思う。
先日も、入院先で知り合った男性患者3人(40代1人と50代2人)と私とで話していたら「56歳のババアが若い時の自分の写真を見せてきて『私ってまだ現役なんやで』って言ってくるんですけど、正直キモいです。」と、ためらないもなく話してくるので、「ここでも私って女性ではなくなってるんだな」と思った。
男性は50歳を超えても男性だけど、女性は50歳を超えると女性ではなくなるというのが一般的なのかも。
「じゃあ、50歳を超えた女性は何になるんだろう?」というのが、私の最近の疑問だ。
私は結構年齢よりも若くは見えるらしく「秋山さんは50歳超えてるようには見えないです!」と言われるけど、50歳を超えているようには見えなくても、50歳を超えているから問答無用で「女性にあらず」に分類される訳です。
若く見えたところで実際は50歳を超えた女性だから、「女性ではない」というジャッジが下されるのを色んな人の反応で実感する。
じゃあ私は一体何なんだと思うけど、私の答えは「ババア」だ。
女性ではなくなった女性は、ほとんどが「ババア」に分類されるのだ。
特に日本では若いことが「良し」とされる傾向が強く、50歳を超えた女性は全員女性ではなく「ババア」になるのです。
ということをここ1年ぐらいで痛感した。
いくら若作りしても50歳を超えた女性は、皆「ババア」に分類される傾向が日本にはあるので、若い女性にも若い女性が好きな男性にも、なるべく近づかないようにしようと思った。
ババアはババア同士で喋るのが一番楽しい。
若さしか興味がない人間と喋っていると気分が悪くなるので、できれば若さ以外に興味を持つ人とお近づきになりたい今日この頃です。