お客様はあなたの友達ではない

お客様はあなたの友達ではありません。

この事実をわかっているようで、わかっていない人がたくさんいます。

特に、起業したばかりの人や起業してもお客様が入っていない人は、お客様は友達ではないことの本当の意味に気付いていません。

私に相談してくれたお客様のブログを読んでいると、お客様に向けて記事を書いているにも関わらず、まるで友達に向けて記事を書いているような書き方をしている人がたくさんいます。

例えば、以下のような文章です。

「友達に話しても、気持ちをわかってもらえないって辛いよね〜。でも、それってあなたの考え方を変えるしかないんじゃないの!」

  • 「わかるわかる、私も同じ!」← 友達ノリの軽さ
  • 「私はプロだから、私の言うことを聞きなさいよ!」← 上から目線の印象

つまり、「共感」と「上から目線」が混ざり合ってしまい、結果的に「相談したくなる人」ではなく「ちょっと距離を置きたくなる人」「ちょっと痛い人」になってしまうのです。

では、なぜ多くの人が、お客様ではなく友達に向けて記事を書いてしまうのかといえば、「人から嫌われたくない」という気持ちがあるからです。

起業したばかりの頃は、まだ自分の商品やサービスに自信が持てず、

  • 「強く言い切ったら嫌われるかもしれない」
  • 「上から目線に思われたらどうしよう」

という不安から、つい友達口調で記事を書いてしまいます。

そして突如として思い出したかのように、プロとしての助言を書くため、上から目線になります。

お客様はあなたの「友達」ではなく、「悩みを解決したいと思っている赤の他人」です。

この前提を忘れると、どんなにいい記事を書いても信用されません。

お客様が求めているのは「同じ気持ちで寄り添ってくれる友達」ではなく、「自分の悩みを理解した上で、悩みを解決してくれる専門家」なのです。

先ほどの文章をプロの立場として書くと以下になります。

自分の気持ちをわかってもらえないのは、本当につらいので、あなたの気持ちは私にもよくわかります。
ですが、自分の気持ちを考える前に、「相手への伝わり方」や「相手との関係性の作り方」に原因があるかも?と考えてみてください。
伝え方や関係性を見直すだけで、相手との関係が驚くほどスムーズになります。

「上から目線で言われている感じ」ではなく、書き方を変えるだけで「気持ちに寄り添いながら導いてくれる専門家」に変わります。

お客様に信頼されるには、記事の中で「わかる〜!」と同調することではなく、「あなたの気持ちはわかるけど、解決方法はあるよ」と、共感と解決方法を示すことです。

そしてもう一つ大切なのは、「プロとしての距離感を保つ」という意識です。

お客様との関係性は、「対等」ではなく「役割の違いがある関係」です。

だからこそ、丁寧な言葉づかい・根拠のある表現・安心感のある語尾が信頼を生みます。

フレンドリーさは悪くありませんが、フレンドリーと軽さは違います。

あなたが何の専門家であっても「親しみやすい人」であることと、「友達のような距離感の人」でいることは、まったく別物です。

お客様は、あなたに「話を聞いてほしい」と同時に、「悩みを解決してほしい」と思っています。

だからこそ、友達のように共感するだけではなく、専門家としてお客様の悩みを理解し、解決へ導く記事を書いてください。

私のブログは上から目線で書いているように見えますが、実際はお客様と同じ視点で物事を考え、そこからプロとしての解決方法やアドバイスを提示しています。だからこそ、ブログ記事を読んだ人からお申し込みが入るのです。

最初は誰でもうまくは書けません。ですが、書き続けていけば、集客用の記事が書けるようになるので、ブログから集客したい人はいつでも相談してください。