占い師さんやカウンセラーさんから「相談してくれた人の気持ちに共感はできても、実際に自分が体験した訳ではないため、本当の意味でお客様の気持ちに寄り添えないことが辛いです。」と相談されることがあります。
友達と話していると、ちょっとした話題で「それ、わかる〜。」と共感することが多々あります。
ですが、実際に本当の意味でわかっているのかと言えば、誰にもわかりません。なぜなら、その人自身にはなれないからです。
私もタロット占い師として、お客様の色んな悩みを相談されますが、私が体験したことがある悩みはそこまで多くないため、すべてのお客様の悩みに寄り添えてはいません。
私も私が体験したことがない相談ほど、相談者の悩みを理解はできません。理解はできませんが、私的には、逆に客観的になれて良いと考えています。
どの商売でも同じで、お客様の気持ちに共感し、寄り添うことも大事ですが、共感よりも、客観的視点を持ち、解決に導いてくれる人のほうが、お客様から喜ばれます。
相談者は共感を求めている訳ではなく「どうすれば今の状況を脱することができるのか」を知りたくて相談しています。
共感してもらえると嬉しいですが、共感だけではどうにもならないため、お金を払って相談しているのです。
人の悩みに同調し過ぎると客観性が失われ、自分の気持ちや思い入れが入りすぎてしまい、悩みを解決するどころではなくなります。
全員の悩みを経験することは無理ですし、すべての人に共感することもできません。
そして、お客様の気持ちとあなたの気持ちとは切り離して考えないと、どの商売でも途中から続けることが辛くなります。
応援や共感だけでお金がもらえるといいですが、実際に応援や共感だけでお客様はお金を払ってくれません。
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親身になって相談に乗るのは良いことですが、相談者の悩みはあなたの悩みではありません。共感ばかりして「わかる〜」を誰にでも言っていると、逆に信用されなくなります。
自分以外の人の気持ちがわからないのは当たり前なので、お客様の気持ちに寄り添いながら、客観的視点を保つようにしてください。それだけで辛くならなくなりますよ。お試しあれ。