丁寧な言葉遣いで文章を書くほど何を書いているのかがわからなくなる

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お客様のブログ記事を読んでいると、読者にかなり気を使って、丁寧な言い回しや言葉遣いで文章を書いている人がいます。特に女性のお客様に多いです。

一番多いのが、「いらっしゃるのではないでしょうか?」とか「思っていらっしゃる」など、「いらっしゃる」を多用している文章です。

次に多いのが、「思っているように思います」と、思っているを2回使っている文章です。

丁寧に書いているように見えますが、実際に記事を読む人にからすると、読みにくく拷問のような文章になっています。

上記を踏まえて、AとBはどちらの文章がわかりやすいでしょうか?

A:一人旅をしたいと思っていらっしゃる方は多いですが、多くの方が「私には一人旅なんて無理だ。」と考えているように思っていらっしゃると思いますが、そうお考えになっているうちは、一人旅に行きたいと思ってらっしゃっても無理なんではないんでしょうか。

B:一人旅をしたい人は多いですが、「私には一人旅なんて無理だ。」と考えているうちは一人旅はできません。

どちらの文章が読みやすいかは明白です。Bのほうが断然読みやすいです。

Aの文章から「いらっしゃる」と「思っている」などの不要な部分を削除したBの文章は、読者に内容が伝わりやすくなっています。

「いらっしゃる」=「いる」なので、「いる」だけで大丈夫です。

「思っている」も1つだけで十分です。というか、不要な場合もあります。

丁寧な言葉遣いで記事を書く理由は「読んだ人に攻撃されたくない」からです。自分を守りたい気持ちが強過ぎるため、丁寧な言葉遣いで文章を書き、直接的な表現を避けています。

直接的な表現を避けると、結局は何が言いたいのかが読者に伝わらなくなります。

何のために、記事を書いているかをもう一度よく考えてみてください。自分の言いたいことを誰かに伝えたいから文章を書いているはずです。

それなら、丁寧な言い回しはできるだけ削りましょう。それだけで、かなり読みやすくなり、内容が読者に伝わります。お試しあれ。