ロリポップのデータベース(MySQL)を5.6から8.0へ更新する手順【WordPress編】

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ロリポップのサーバーにワードプレスをインストールしている場合、ワードプレスの管理画面を開くと「データベース(MySQL)8.0以上の使用を検討してください」と表示されることがあります。

ワードプレスのサイトヘルス機能

ワードプレスにはサイトヘルス機能が付いていて、バージョンの古いデータベースを使用していると、最新のMySQLバージョン8.0への更新を促されます。

ホスティング会社(レンタルサーバーの会社)に連絡したところで、データベースの更新は行なってくれないため、自分でやるしかありません。

私のワードプレスでも、データベースのバージョンアップを促されるため、色々と調べてデータベースを最新版に更新しました。

調べるとかなりややこしかったのですが、手順がわかれば結構簡単なので、手順を解説します。

  1. ワードプレスのバックアップを取る
  2. サーバー内にある「wp-config.php」をダウンロードする
  3. 「wp-config.php」のデータベース名とホスト名などを確認する
  4. 「phpMyAdminを開く」をクリックし、データベースにログインする
  5. 「エクスポート」をクリックし、データをダウンロードする
  6. 新規データベースを作成する
  7. phpMyAdminからダウンロードしたデータを開き、新しいデータベース名に変更する(4箇所)
  8. 新しく作ったサーバーの「phpMyAdminを開く」をクリックし、データをインポートする
  9. 「wp-config.php」のデータベース名とホスト名を新しい名前に書き換え保存する

ロリポップのMySQLのバージョンを8.0に変更するにあたり、私が参考にさせてもらったサイトも併せてご紹介しておきます。

私の解説よりもわかりやすいかもしれませんので、ぜひ以下のサイトも参考にしてください。くれぐれも自己責任で行なってください。苦情は受け付けませんので。

1. ワードプレスのバックアップを取る

私の場合、ワードプレスのプラグイン「All-in-One WP Migration」でバックアップを取っています。

新しいデータベースにデータを移行する際は、何か起こるかわからないので、必ずワードプレスのバックアップを取っておきましょう。

2. サーバー内にある「wp-config.php」をダウンロードする

ロリポップの管理画面から「ロリポップ!FTP」に入る

ロリポップの管理画面の左側にあるメニュー「サーバーの管理・設定」の中にある「ロリポップ!FTP」をクリックし、サーバー内に入ります。

私の場合、複数のワードプレスを運用しているため、フォルダを分け、ワードプレスをそれぞれのフォルダにインストールしています。

該当するフォルダをクリックして、ワードプレス内に入ります。

ロリポップFTP画面

「wp-config.php」を開く

ワードプレスが入っているフォルダ内に「wp-config.php」があるので、クリックして開きます。

wp-config.phpの保存

「wp-config.php」をダウンロードする

「wp-config.php」を開いた画面の一番下に、「保存」と「ダウンロード」のボタンがあるので、「ダウンロード」をクリックして、「wp-config.php」をダウンロードしておきます。

ダウンロードボタン

3. 「wp-config.php」のデータベース名とホスト名などを確認する

ダウンロードした「wp-config.php」を開き、以下の内容を確認してください。

  • データベース名
  • ユーザー名
  • パスワード
  • ホスト名
データベース情報

4. 「phpMyAdminを開く」をクリックする

データベース欄の「操作する」をクリックする

ロリポップの管理画面の左側にあるメニュー「サーバーの管理・設定」の中にある「データベース」をクリックすると、ベータベース一覧が表示されます。

先ほど確認した「データベース名」と同じ名前がある欄の「操作する」をクリックします。

古いデータベース情報

「phpMyAdminを開く」をクリックすると、phpMyAdminのログイン画面が表示されるので、「wp-config.php」を開いて確認した

  • ユーザー名
  • パスワード

を入力します。

「サーバーの選択」では、「wp-config.php」を開いて確認した「ホスト名」を選択し、ログインをクリックします。

phpMyAdminログイン画面

5.「エクスポート」をクリックし、データをダウンロードする

データベース内にログインできたら、「エクスポート」をクリックし、「エクスポート」画面を開きます。

「エクスポート方法」は、「詳細 – 可能なオプションをすべて表示」を選択します。

データベースのエクスポート

「生成オプション」内にある「追加コマンド:」では、以下の2つにチェックを入れてください。

  • 「DROP DATABASE IF EXISTS コマンドを追加する」
  • 「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」
生成オプション

上記の設定を完了後、画面一番下にある「エクスポート」をクリックし、データをダウンロードします。

エクスポートボタン

6. 新規データベースを作成する

ロリポップの管理画面に戻り、再び「データベース」の画面を開きます。

「作成」をクリックし、新規データベースを作成します。

データベースの新規作成

作成するサーバーは、選択しなくても、自動で選択されているので、そのままでも大丈夫です。MySQL8.0と表示されていれば、新しいバージョンのデータベースが作成されます。

データベース名は、新しい名前(半角英数字2文字以上12文字以下)で入力します。

パスワードは、古いデータベースで使っていたパスワードを使い回したほうが手間が省けるので、古いパスワードを入力し、「作成」をクリックします。

データベース作成画面

7. phpMyAdminからダウンロードしたデータを開き、新しいデータベース名に変更する(4箇所)

新しく作ったデータベースに、古いデータベースのデータをインポートさせるには、ダウンロードしたデータのデータベース名を新しいデータベース名に書き換える必要があります。

phpMyAdminからエクスポートし、ダウンロードしたデータを開き、古いデータベース名の箇所(黄色の4箇所)を新しいデータベース名に書き換え、保存します。

データベースのホスト名書き換え

8. 新しく作ったデータベースの「phpMyAdminを開く」をクリックし、データをインポートする

新しいデータベースにログインする

ロリポップの管理画面に戻り、再び「データベース」の画面を開きます。

6で新しく作ったデータベース欄にある「操作する」をクリックします。

新しいデータベース

「phpMyAdminを開く」をクリックすると、phpMyAdminのログイン画面が表示されます。

ユーザー名、パスワードは、古いデータベースで使っていたままを入力します。

「サーバーの選択」のみ、新たに作ったデータベース(データベースホスト)を選択し、ログインをクリックします。

データをインポートする

データベース内の「インポート」をクリックし、インポート画面を表示します。

ダウンロードした後で、データベース名を書き換え、上書き保存したデータを「ファイルを選択」で選択し、画面一番下にある「インポート」ボタンをクリックし、データをインポートします。

データベースのインポート画面

9.「wp-config.php」のデータベース名とホスト名を新しい名前に書き換え保存する

ロリポップの管理画面から「ロリポップ!FTP」に入る

再び、ロリポップの管理画面の左側にあるメニュー「サーバーの管理・設定」の中にある「ロリポップ!FTP」をクリックし、サーバー内に入ります。

「wp-config.php」を開く

ワードプレスが入っているフォルダ内に「wp-config.php」があるので、再びクリックして開きます。

現在の属性の変更

「wp-config.php」を開いた状態で、「現在の属性」の数値を変更します。

開いた状態では「400」になっているため、データを開いて見ることはできますが、書き換えることができません。

属性を「600」に変更することで、データを書き換えて保存できるようになるため、600に変更し、画面一番下にある「保存」をクリックします。

wp-config.phpの属性書き換え

「wp-config.php」の書き換え

書き換える箇所は2箇所です。黄色の箇所を書き換えます。

  • 新しく作ったデータベース名
  • 新しく付与されたホスト名(データベースホスト)

書き換え後、「保存する」をクリックして保存します。

wp-config.phpの書き換え

再び現在の属性の変更

600に変更した属性を400に変更し、保存します。

以上で、古いデータベース(5.6)から新しいデータベース(8.0)への移行は完了です。移行完了後には、ワードプレスを開いて、必ず表示を確認してください。

私のお客様もワードプレスを使っている人はいますが、データベースのバージョンアップを自分でやっている人は、いないんじゃないかと思います。

古いデータベースを消すとこわいですが、古いデータベースはそのまま残して、新しいデータベースを作って移行するなら、こわさも半減します。

一人でできない場合、一緒にやるのでいつでも相談してください。