安定した収入が欲しいなら個人事業主よりサラリーマンが向いている

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私のお客様から「個人事業主として安定した収入が欲しい」と相談されることがありますが、安定した収入が欲しいなら、個人事業主になってはいけません。

コロナが蔓延した時に、どれだけの個人事業主の売上が下がったのかを考えれば良くわかると思います。

何かあれば、どの商売でも売上が下がったり上がったりします。個人事業主はそれが当たり前です。そこがサラリーマンとは違います。

日本企業のサラリーマンは、会社の売上が下がっても、給料がゼロになることはありません。毎月決まったお給料が会社からもらえる上に、毎年昇給もします。

サラリーマン時代と同じ感覚で個人事業主になると、本当に辛い思いをします。

私の場合ですが、フリーランスとしての取引先は「個人事業主」と「企業」の2つです。

2つのうち一番安定した収入が得られるのは「企業」からの案件で、一番収入が高い上に、安定しています。

ただ、フリーランスである以上は「契約」に縛られます。そのため、企業と仕事をする場合は、契約書を締結します。

継続した企業案件の場合でも、3ヶ月ごとに契約の見直しを行うこともあるため、安定とは言い難いです。突然契約を切られることもあります。

あなたが個人事業主となった場合、お客様を集めるのもあなた。仕事を取ってくるのもあなた。売上を確保するのもあなた。資金繰りをするのもあなた。全部あなた1人でやるのです。

「個人事業主になれば儲けられて、収入が安定する。」と考える人もいますが、1年か2年、個人事業主をやれば、それはただの幻想だとわかります。

「安定した収入が欲しいけど起業したい」なら、起業ではなく副業でやってください。会社から給料がもらえる上に、ひょっとすると副業でもお金が儲けられるかもしれません。

副業で売上が上がってきてから、会社を辞めても遅くはありません。一か八かの賭けに出て会社を辞めてしまう人もいますが、それは絶対にお勧めしません。

起業しても9割の人は売上が上がっていません。という現実を見てください。借金までする人もいます。

後先考えずに起業するのはやめましょう。安定を求める人は、特に起業には向いていません。

それでも起業したい人はいつでも相談してください。起業した場合のリスクをお話しするので、話を聞いてから起業しても遅くはないですよ。