人とお金が集まるところには賄賂とエロがある

最終更新日:

先日、ベトナム人と日本の企業をマッチングするサービスを展開してる男性のお客様から相談を受けた。

ベトナム人技能実習生のことってたまにニュースになるけど、詳しくは知らない。勉強不足を痛感したので、本を読んでみることにした。

「ルポ 技能実習生」澤田 晃宏 (著)

海外から技能実習生を受け入れるニュースは数年前からやっていたけど、失踪者が多いとか、受け入れ先の企業が最悪だとかいうニュースしか知らなかった。

この本、かなり詳しく書かれている。

著者が実際に何度もベトナムに足を運び、色んな人に話を聞いている。日本人の著者では、詳しい話が聞けそうにない場合は、現地の人に潜入してもらっている。

そのため、かなり真実に近い内容が書かれていることがわかる。難しい内容だけど、わかりやすく書いてくれているので最後まで一気に読めた。

それにしても日本って本当に賄賂とエロが好きだ。本を読むとわかるけど、ベトナム実習生が苦労してかき集めたお金が日本に賄賂としてかなり渡っている。

ベトナムと日本を繋ぐ日本の監理団体があるんだけど、エロ接待と賄賂漬けになっているところもある。

でも、それは良くないと考える日本人やベトナム人もいる訳で。

ベトナム実習生から正規費用しか取らないところも出てきてるらしい。それを読んでちょっとホッとした。

これ何かによく似てるなと思っら、医者と製薬メーカーや医療機器メーカーの繋がりによく似ている。少し前までは医者もメーカーから賄賂をもらっていた。学会に自分の愛人を連れてくる医者もいたぐらい。

その愛人の旅費をメーカーに全部負担させるのは当たり前の時代があった。風俗接待とかもあったし。今は規制が厳しくなったので、そんなことはできないけどね。

私がここで、この本の内容を解説しても正しくは伝わらないので、日本人にはぜひ読んで欲しい。日本がそこまで若手の人材不足に悩んでいることにも正直驚いた。日本の将来の姿もちょっと見えてくるので、興味ある人はぜひ。