商売を軌道に乗せるにはツールや方法よりも上手くいかない原因を見つけることが先

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私は16年間もアメリカの外資系企業で働いていました。

私の所属していた事業部は、かなり大きな売り上げがあったのですが、一時期、売り上げ目標が達成できない危機を迎えていました。

その時、私の上司から「もし売り上げが達成できない場合は、本国からコンサルタントが派遣され、事業部はめちゃくちゃにされますよ!」と、何度か言われたことがあります。

その言葉通りのことが書かれてある本があったので、読んでみました。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 〜コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする〜カレン・フェラン (著), 神崎朗子 (翻訳)

会社の実情を何も知らないコンサルタントが「これさえやれば、御社の業績が改善します!」と、他社で成功したツールや方法にのっとり会社を立て直そうとしますが、結局は失敗しています。

1社で成功しても、それが全部の会社の成功法則ではありません。なぜなら、それぞれの会社で、それぞれの上手くいかない原因があるからです。

この本の著者は、かなりまともなコンサルタントなので、各部署での問題の聞き取りをかなり丁寧に行っています。

企業でなく個人事業でも同じで、ツールや方法だけを学んでも商売が上手くいかないのは、それぞれで上手くいかない原因が違うからです。

個人コンサルタントも「これさえやればあなたも成功します!」とか「この方法は絶対に失敗しません!」などと謳っていますが、それが本当なら、世の中は成功している個人事業主で溢れかえっているはずです。

ですが、実際には上手くいっていない個人事業主が増えるばかりです。

問題点を洗い出していく作業は面倒臭いですが、その面倒臭い作業をしないと、根本原因がわからない上に、改善方法も見つけられないままになります。

個人事業主もツールの使い方を勉強したり、型にハマった成功する方法を勉強するほうが簡単なので、そちらに逃げてしまう人が多いのですが、それだけで成功する人はほとんどいません。

まずは、何が原因で商売になっていないのか、何が原因で商売が軌道に乗らないのかの原因を見つけ、その原因を1つ1つ潰していかないと上手くいくことはありません。

ということで、私は個別相談でお客様の話を聞きながら、何が原因で上手くいっていないのかの原因を先に見つける作業をしています。原因がわかれば、後はどう対処するのかを一緒に考えるだけです。

ツールや方法に頼るのは簡単ですが、それだけではあなたの商売は軌道に乗りません。まずは、一緒に上手くいかない原因を見つけ出しましょう。