「秋山さんは、初対面の人とでも緊張せずに話せるように見えるのですが、初対面のお客様と緊張せずに話すにはどうすればいいですか?」と、女性のお客様から相談されました。
私もまったく緊張しない訳ではありません。お客様と話す前は、多少緊張しています。
初対面でも二度目でも同じように、多少の緊張はあります。ただ、お客様の顔を見て話し始めると緊張は解けていきます。
お客様との会話に慣れていない人が緊張する理由は、
- お客様の対応に不慣れだと気付かれたくない
- 喋りが下手だと思われたくない
- お客様に「この人ダメだな」と思われたくない
など、お客様と話している途中で、頭の中に「余計なことを考えるスキマ」があるから緊張するのです。
要は、仕事に集中していない訳です。
私も一番最初のお客様と話した時は、心臓がバクバクしていましたし、こわかったです。「あんな対応で良かったのだろうか」と、後から何度も考えました。
ですが、私の対応が良かったかどうかは、結局はお客様が決めることであり、私自身がコントロールすることはできません。
そのため「時間内でうまくお客様に対応する」ことよりも、「時間内でいかにお客様の悩みと真剣に向き合うか」に集中することで、余計なことを考えるスキマはなくなり、緊張しなくなりました。
「うまくやらないと!」と、思い過ぎるほど、結局はあなた自身を追い込んでしまい、初対面のお客様との会話がぎこちなくなります。
多くの人は、失敗することをこわがりますが、最初から何でも上手にできる人はいませんし、誰にでも失敗はあります。特に、最初の頃は慣れていないため「失敗して当たり前」なのです。
あなたがやるべきことに集中すれば、余計なことを考えるスキマはなくなり、緊張もどこかに行ってしまいます。
ですが、お客様に緊張感をもって接することは悪いことではありません。初心の気持ちを忘れずに、お客様には緊張感をもって接してくださいね。
ただし、あなたが緊張し過ぎると、お客様はもっと緊張するので、ほどよい緊張に留めましょう。