起業前に崇高な目標がある人ほど途中で挫折しやすい説

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起業した後で、お客様と接するうちに目標ができた人は別ですが、起業する前に「ありのままに生きられない女性のために」「HSPの人のために」や「月に100万円稼ぐ」「ファンの人をたくさん作る」など、よくわからない崇高な目標を設定している人ほど、起業した後に挫折しやすいです。

なぜなら目標が高すぎるからです。自分が設定した高すぎる目標が達成できずに、目標負けしてしまいます。

あなたが想像した通りのお客様が来てくれる訳ではありません。そのため、少しでも嫌なお客様が来ると「こんなはずじゃなかった」とか「想像していたのと違う」となります。

そうなると今度はお客様と接することが苦痛になります。お客様と接することが苦痛になるということは、結局、続けることが嫌になり挫折してしまうのです。

そのため、自分のできることを淡々とこなしていける人のほうが起業に向いています。

私は今の相談業では崇高な目標などまったくありません。私ができることをお客様に提供しているだけです。

私が世界一の技術を持つメディカルイラストの仕事でも崇高な目標など、私にはありません。私以外に他にできる人もいないし、私の生活費の足しになるから仕事を引き受けているだけです。「未来の医療のために!」と考え仕事を受けていません。

お客様に私のできることを提供した結果として、私の技術が何かの役に立ったり、誰かの役に立てば、とっても嬉しいですが、最初に目標ありきではありません。

私的には「役に立ってラッキー」ぐらいな気持ちです。

高い目標を立てることはいいことですが、高すぎる目標は挫折を生むことになります。そのため上手くいけば「上手くいってラッキー」ぐらいの感覚が一番長続きします。

ラッキーが続くこともあれば、アンラッキーが続くこともあります。イチイチ一喜一憂しないことが商売を長く続ける秘訣です。

嫌なお客様が来たら来たで「私に合わないお客様がわかってラッキー」だと考えましょう。

あなたの商売がお客様の役に立つか立たないかは、あなたが決めるのではなく、お客様が決めることです。それなのに、最初から「私は役に立つ」と思い込んでいることが思い上がっています。

ということで、私は起業前に崇高な目標がある人ほど途中で挫折しやすい説を唱えています。

起業前から崇高な目標を立てるのはやめましょう。今は役に立たなくても、ずっと続けていれば、いつかは誰かの役には立てる日も来ます。その日まで淡々とあなたのできることを続けましょう。