稼げない個人事業主ほど料金を時給換算したがる説

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「作業時間が3時間や5時間もかかることを考えると、料金が3,000円とか5,000円では割に合いません。」と、自分の商品やサービスの料金に不満を漏らすお客様もいます。特に、メール鑑定を行なっている占い師さんに多いです。

「では、いくらが妥当だと思うのですか?」と質問すると、ほとんどの人が「最低でも1万円は払ってもらわないと割に合いません。かなりの労力がかかっているんですから。」と答えます。

割に合わないと思うのは、頭の中で時給換算しているからです。稼げていない個人事業主ほど、自分の商品やサービスを時給換算したがります。

お客様に「作業時間に3〜5時間以上かかっているため、作業時間も料金に含んでいます。」と言ったところで、お客様からすると「知らねーよ!」となるだけです。それならもっと実績があって料金が安い人にお願いします。

サラリーマンで高給をもらっている人は、時給で2,500円以上です。1時間2,500円で5時間作業したなら、5時間×2,500円=10,000円となります。3時間の人なら時給で1時間3,000円欲しいと考えているため、3時間×3,000円=9,000円(四捨五入で1万円)となります。

商品やサービスを提供するために、かかる手間や作業までお客様にお金を払ってもらうことが当然と考えているなら、個人事業主に向いていません。

そういう人は、骨の髄までサラリーマン気質なので、サラリーマンを続けるかパートで働いたほうが儲かります。この発想では個人事業主は務まりません。

ラーメン屋さんを想像してください。材料の買い出しや、スープ作り、ラーメンの仕込み時間まで入れると1杯のラーメンをお客様に提供するまで、膨大な時間がかかっています。

ですが、日本ではラーメン1杯の料金は千円前後です。できあがったラーメンに対しての料金を取っているだけで、仕込み時間の料金まで取っていません。

仕込みに2日間かかっていると仮定した場合、2,500円×48時間=120,000円(材料費別)となり、ラーメン1杯につき12万円以上払うことになります。そんなラーメンを誰が食べるでしょうか?

そういうことも想像できない人は、個人事業主に向いていません。今のままサラリーマンやパートで働いたほうが幸せです。

実績も経験もない個人事業主の商品やサービスに、数万円の値段が付かないのは当たり前です。数万円の値段を付けるのは個人の自由ですが、誰もお客様にはなってくれないため、稼げないままで廃業することになります。

どの商売でも、商品やサービスを提供するまでに、色んな手間ひまがかかるのは当たり前です。それを不満に思うなら、個人事業主はできません。

私も個別相談に入る前に、かなりの時間をかけてお客様のブログやSNSを読み込み、お客様の商売を調べ、記事や画像の添削や再構成を行なっています。

その上で、個別相談でアドバイスをし、その後でメール相談まで行なっています。ですが、それは当然だと思っています。

稼げているお客様は、時給換算していません。最初は安い料金で提供し、実績や経験を積んでから、徐々に値段を上げているのです。実績があるから、お客様は高い料金でもお金を払ってくれるのです。

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ということで、稼げない個人事業主ほど時給換算したがる説を私は唱えています。

稼げるようになりたいなら、最初から高い料金を設定せずに、先に実績を積むことを考えてください。実績が付いてくれば、料金を上げても、お金を払って買ってくれるお客様が来てくれます。

お金儲けだけを考えても、商売は上手くはいかないということを覚えておきましょう。

手間ひまがかかるのは当たり前だと思っていて、これから個人事業主として働きたい人はいつでも相談してください。一緒に稼げる個人事業主を目指しましょう。