「起業したほうがいいでしょうか?」と、たまに人から相談されるのですが、自分以外の人に「起業する」「起業しない」を委ねるなら、起業しないほうがいいです。
起業するのは、あなた自身であって他の人ではありません。
あなたの起業なのに、他人にあなたの起業するしないを相談する時点でやる気がないも同然です。やる気のない人が起業したところで、成功しません。
もし起業して失敗すれば「あの人が起業したほうが良いと言ったから起業したのに失敗した」という話になり、責任転嫁されかねません。
この質問をされた場合の私の答えはいつも同じで「起業したければ起業すれば」です。
自分が起業したいなら起業すれば良いですし、起業したくないなら起業しなくても良いのです。人に相談するまでもありません。
本気で起業したいと考えている人は、人に相談する前に起業しています。起業した後で「起業してしまったけど、集客方法がわからない」から、私に相談してくれます。
他には、起業することは決めているけど、「本当に需要があるのか」「個人事業主に向いているのか」を事前に知りたい人が相談してくれることはあります。
需要がなさそうな商売の場合は、商売替えを勧めることもありますし、起業に向いていない場合も向いていないと伝えています。
勢いで起業してしまって後から後悔するよりも、起業する前に冷静になって考える時間があったほうが良いとは思います。
ただ、起業なんて勢いがないとできません。私の友人も勢いで起業しましたが、結局は個人事業主にはなりませんでした。開業届を出した時点で「気持ちが満たされた」のです。ただ単に「起業することだけ」が目的になる人もいるので、そういう人は開業届だけでも出しておけば良いと思います。
起業することは決めているけど事前に色々と相談したい人や、勢いで起業してしまったけど集客でできなくて悩んでいる人はいつでも相談してください。起業前や起業直後に相談してもらえれば、人よりも早く起業での悩みが解決しますよ。