昔から、多い相談に「資格を取ったのに、終わってからもずっと協会や先生からお金を取られ続ける」があります。
資格を取ったほうが起業しやすいし、商売も軌道に乗りやすいと思い資格を取得するのですが、資格を取ってめでたく終わりにはなりません。
実際は資格を取った後もずっとお金を取られ続ける上に、自由に活動させてもらえないことで悩む人がとても多いです。
詳しくは音声でも解説しています。
再生時間:10分18秒
よくあるのが「協会ビジネス」と呼ばれるものです。
例えば、
- 占い師やカウンセラーの協会
- 整理収納アドバイザーなどの資格講座
などです。
「受講料◯万円で資格が取れる」と一度お金を払ば資格が取得できるように思えますが、実際は修了後にもお金がかかる仕組みになっています。
- 資格を維持するための年会費
- 協会の名前を使うための使用料
- 更新講習の受講料
- 講師登録費
さらに、協会によっては「毎月会費を払わないと資格名を名乗れない」「他の協会の資格と併用してはいけない」といったルールまであるところもあります。
中には、そうした制約を避けるために、協会や先生に見つからないように、名前を変えて活動しているお客様もいました。
「資格名を使う=課金が発生する」構造に嫌気がさし、名前や屋号を変えてこっそり独立するケースも少なくありません。
つまり、資格を取った瞬間に「会費制の仕組み」に取り込まれ、抜け出すためには「別の名前で隠れてやり直すしかない」という現実が待っているのです。
資格講座だけでなく、コンサルタントとの契約でも似たような話をお客様から聞きました。
「コンサル料を安くします」と言われて契約したら、実は「売上の10%をずっと支払う契約」になっていたのです。
しかも、その10%は、商売を続ける限り、半永久的に支払いが発生するという内容です。
私のお客様は月に数万円の売り上げしかなかったのですが、真面目にずっと払い続けていました。
最初は数万円でも、売上が増えるほど支払い額も増えていくため、結果的に「抜け出せない契約」になってしまう人もいます。
協会や資格を発行している講師は「継続課金」で利益を出すビジネスモデルなのです。
資格講座や協会は「資格を取って終わり」では利益が続きません。そのため、修了後もお金が入り続ける仕組みを作ります。
そして、「せっかく資格を取ったのに、辞めるのはもったいない」「協会を抜けたらお客様が減るかも」といった心理を利用して、やめにくい構造を作っています。
私的には「うまいビジネスモデルだな」と感心はしますが、お金を取られ続ける側からすればたまったもんじゃありません。
あなたが「お金を取られ続ける構造」にハマらないためにも、資格や講座を受ける前に、ぜひ以下5つを確認してから申し込んでください。
- 資格を維持するのに年会費や更新料が必要か?
- 協会名を使うのに月額費がかかるか?
- 他の資格と併用できるか?
- 途中でやめたらどうなるか?
- 実際にその資格を取った人が、今どんな活動をしているか?
この5つをチェックするだけでも、「取ったあとに後悔する資格」を避けることができます。
資格を取ること自体は、決して悪いことではありません。
ですが、資格を取った後の仕組みを知らないまま受講するのは危険です。蟻地獄に自らハマりにいくようなものです。
資格を取って自由に働くつもりが、気づけば協会やコンサルからお金を巻き上げられ続けているお客様も少なくありません。
基本的に、資格はお金を払ば発行してもらえますが、資格だけでは商売は成り立たないことを覚えておいてください。起業して儲かるどころか、手持ちのお金が減り続けるだけになります。
自由になるための資格で、自由を失ってしまったら本末転倒です。
資格を取得したものの、集客ができず悩んでいるならいつでも相談してください。

