私は技術職のDTPデザイナーだが、どちらかというとデザイナーよりもメディカルイラストレーション(医療用イラスト)の技術のほうが高い。狭すぎるニッチな業界では一応、世界一の技術を持っている。
そんな私が常々言っていることがある。「精神と肉体のピークは35歳でおとずれ、それまでに自分が身に付けた技術と経験(私は遺産と名付けている)で、その後は生きていける。」ということ。
歳をとると年々集中力が下がっていく。集中力を長時間保とうとすると精神と肉体が充実している時でないと保てない。それが30歳〜35歳ぐらいでやってくる。
そのため、この時期に自分のやりたいことを見つけて技術を磨くと、35歳を超えた後も自分の遺産で仕事ができる。まさに私がそうだ。
私が32〜35歳までに描いたメディカルイラストを見ていると、人間業とは思えないほどの出来で驚くことがある。今の私には描けない。
まさにゾーンに入っている時に描いたんだろうな、と今になって思う。
大谷翔平選手が「精神と肉体のピークは30歳〜35歳で訪れる」と言っているとテレビでやっていたので、「私の言っていることは正しかったんだ!」と先ほど喜んでいた。
私はピークを超えた40歳ぐらいに「35歳がピークで、今は自分の遺産で仕事できてるな。」と思えたんだけど、まだ35歳にもなってない大谷選手がそれを理解しているのがすごい。
私の周りにいる20代とか30歳になったばかりの人には「35歳までに何でもいいからやったほうがいいよ。」とアドバイスしている。
そう、何でもいいから興味あることはやってみればいい。だって、30歳〜35歳は人生に一度だけだから。
この時期に技術を高めておけば、ひょっとすると業界一や日本一、世界一になれるかもしれない。その後は、自分の遺産で仕事ができる。
人間やろうと思えば、何歳になっても技術は身につけられるんだけど、本当に極めたいものがあるなら35歳までだと思う。ホントに気力と体力は落ちていく一方なんだよね。取り戻せないから。
大谷翔平選手が言ってくれたことで「人生のピーク35歳説」は真実味を増したわ。私と同じ説を唱えている叔母にも電話で連絡しておこう。