自らを「起業女子」「女性起業家」と名乗る女性が増えていますが、そもそも「起業」の意味を理解せずに名乗っています。
起業とは、自分自身で新しい事業を立ち上げることを意味します。
新しい事業とは、今までにない分野を開拓し、事業を起こすことです。以前の記事にも書きましたがスティーブ・ジョブズはまさに起業家です。
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巷の「起業女子」や「女性起業家」は、今までにない分野の開拓など一切していません。誰かが先にやっていることを真似しているだけです。そもそも「起業家」を名乗ることはできません。
女子の前に「起業」を付けたり、女性の後に「起業家」を付けることで、「女性にも関わらず起業している私ってスゴイでしょ!」とアピールをしていますが、「あー、この人は頭の悪い痛い女性なんだな」と周りから思われています。
そして、「起業女子」や「女性起業家」と名乗る女性のブログやインスタをのぞけば、ホテルラウンジでのお茶会の写真や華やかな暮らしぶりを載せているだけであって、中身がありません。
起業家なのに、ブログやSNSに載せている内容がなさすぎるため、痛さを通り越して、もはや「気持ち悪い」と思われるのです。
起業家ではなく、個人事業主やフリーランス、または肩書(占い師やコンサルタント)を名乗れば良いだけなのに、なぜ多くの女性が「起業女子」や「女性起業家」と名乗りたがるのかが不思議です。
基本的に、新規事業を開拓するのではなく、自分で事業を営むのであれば「個人事業主」「フリーランス」「自営業」になります。私の場合は「フリーランスです」と名乗っています。
女性でありながら事業を起こす人の数が、男性よりも少ないため「起業女子」や「女性起業家」と名乗ったほうが格好は付くのでしょうが、今は女優さんでさえ「女優」ではなく「俳優」と名乗っています。
「起業女子」や「女性起業家」は、ジェンダーレスの時代から完全に逆行しています。
私はお客様から「起業したい」と相談されると「個人事業主になりたんだな」と理解できるため、そこに違和感は感じませんが、「起業女子」や「女性起業家」と自ら名乗る人には違和感を感じます。
「気持ち悪い人」「時代錯誤な人」「痛い人」と思われたくないなら、くれぐれも「起業女子」や「女性起業家」とは名乗らないでおきましょう。それだけで真っ当な商売をしている人と思われますよ。