3月や4月は会社を退職する人が多い時期ですが、会社を辞めて退職金をもらい、その退職金を起業塾や起業コンサルタントに全額注ぎ込んでしまう人がいます。
私のお客様でも、サラリーマンから個人事業主となり、退職金を300万円〜500万円ほどもらい、それを全額起業塾にぶっ込んだお客様が何人もいました。
1件の起業塾に全額使った訳ではなく、ほとんどの人が何件か起業塾を渡り歩き、その都度大金を払っています。
結局、手元にあった退職金がすべてなくなってしまい、単回で相談に乗っている私のところに来るお客様も結構います。
退職金を使い込んで落ち込んでいるお客様から話を聞く度に、「人って本当に儲かる話が大好きだな」と思います。もちろん私も儲かる話は大好きです。
関連記事→ 人は簡単で楽してすぐに稼げるお金儲けの話が大好き
ただ、退職金を使うなら、もっと有効的な使い道があるはずです。退職金の一部を新NISAに回すとか、保険に回すとかしたほうが、元が取れる可能性が高いです。
一度でも起業塾に大金を払い、その時は稼げなくても、他の同期の人が稼げている話を聞いてしまうと「今回はダメだったけど、次は上手くいくかもしれない」と思うのが人の心理です。ギャンブル依存症と同じです。
関連記事→ コンサルタントや起業塾に高いお金を払っているから後には引けない
次々と起業塾を変え、元が取れるまで起業塾や起業コンサルタントを渡り歩き、退職金の元が取れる、または倍以上になるまで退職金を使い続けますが、そんなに簡単に元は取れないのが現実です。
1度目の起業で成功する人は、ごくわずかです。それも数ヶ月で成功する人なんて、奇跡に近い確率です。
数年単位、数十年単位で考えないと、起業なんて成功しないのが当たり前なので、その間の生活の足しにするためにも、退職金は無駄に使わないようにしましょう。
退職金を貰った時は、気が大きくなりますが、会社を辞めて個人事業主になると、税金は自分で払うことになります。
会社員しかやったことがない人は、自分で収める税金のことまで考えていません。
会社員から個人事業主になった後の税金は信じられないぐらい高いので、退職金は税金でほぼ消えます。それを見越して、退職金は起業塾や起業コンサルタントに払わないのが無難です。
せっかくの退職金なので、有効に使ってください。私の個別相談では数万円しかかからない上に、元が取りやすい金額なので、会社員から個人事業主になりたい人は、いつでも相談してください。